ある鉄道雑誌を読んでいたら、「外に出たいし本も読みたい時には、電車の中で本を読む。 電車が書斎。」という様なことが書かれていました。 その人は僕と同じく中央線沿線に住んでいるらしく、中央線で甲府方面に良く行くらしい。
なるほど、ちょっと良いかも。 マネしてみました。
「休日主夫」の週だったので朝から掃除 洗濯をして自宅を出たのが午前10時半過ぎ。 行きは髙尾から各駅停車を使うつもりだったので、中央特快で髙尾へ向かいます。 車内は立川まで結構な混雑。 八王子を過ぎると空席が目立つ様になって、終点の髙尾に到着。 小淵沢行きの電車に乗り換えます。 6両編成の小淵沢行きは、既にボックス席には1人以上座っていたので、車端の席に座ります。
足下から聞こえる独特のモータ音、車端のガチャガチャという音、コイルバネの微妙な振動が、ちょっと古さを感じる電車に揺られて西へ進みます。 各駅で少しずつ人が降りていき、大月で空席が目立つ様になりました。 座っていた近くのボックス席も大月で空いたのでそちらに移動。
行きに読んでいた本は宮脇俊三さんの「時刻表ひとり旅」。 時刻表を「読む」おもしろさを書いた本です。
「時刻表から列車の運用を推測する。 ダイヤグラムでは手品の種明かしをされた様でつまらない。」
なのだそうです。
読み疲れて外を眺めると、雲の多い空の所々から日が差していて、その光が山の斜面を照らします。 部屋の中では味わえない読書の小休憩。
ワイン シーズンだからか、勝沼ぶどう郷では他の駅に比べて若い人達が多く降りていました。 このまま閑散とした車内が続くのかと思いきや、次の塩山では甲府に向かう人達が多く乗ってきました。 甲府都市圏内に入った様です。
もう少しで読み終える... というところで甲府に到着。 特に用は無いので街中に出て時間が止まったかの様な佇まいのトンカツ屋で昼食を取り、再び、ブラブラ歩き。 といっても用は無いので行く所も無く、適当に歩いた後、駅に戻ります。 帰りは特急を使いました。
特急車内でも読書の時間だったわけですが、どうも、行きの適度に揺れがあって、ゆっくりと目的地に向かう電車の方が読書には向いている様な感じを受けました。 読書間に外を眺めても特急は景色が早く流れてしまい、どうも落ち着きません。 帰りは途中まで読書、その後は ぼぉ~っと外を眺め... 気がついたら髙尾を過ぎてました。