- 銀塩カメラ |
銀塩カメラ |
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ひょんな事から入手 |
別ページにもある様に、デジカメは何台か持っていて撮影する事に関しては
嫌いではないですが、銀塩の方は現像が面倒だしデジカメの方が何かと便利なので
手を出していませんでした。 しかし、ひょんな事から、銀塩カメラを入手してしまいました。 元々は他界した祖父の持ち物で、形見分けの際に目に止まったカメラです。 見た感じ「かなり古い」。 でも、形自体はスッキリしていて良い感じ。 好みです。 取りあえずシャッターが落ちる事だけは確認出来ましたが撮す事が出来るかどうかは 判りません。 「まぁ、撮せなかったら飾っておいても良いか。」 と思い、譲り受けさせてもらいました。 |
このカメラは何者? |
譲り受けたカメラ。 ボディには Contax、アクセサリシューのところに ZEISS IKON と
あります。 カメラの型名とかは無いみたいです。 早速、google で検索... Contax II というカメラが最初に見つかりました。 確かに似ている... がなんか 違う... 次。 Contax III... 露出計は付いてない... 次... IIa... 「お! まさしく、これだ!」 という事で、譲り受けたカメラは IIa というカメラでした。 製造年は、1950〜60年。 約50年ほど前のカメラです。 この IIa に関して色々調べると前期型と後期型があるみたい。 僕の手元にある IIa はシャッタスピードの文字が全て黒なので前期型という事らしいです。 (後期型は、スピードの数字に色が付いている) |
状態は? |
... 良いのか悪いのか良く判りません。 全体的に50年経っているにしては綺麗な気もしますが、 こんな感じに塗装がはげていたり、 こんな感じで錆びていたりします。 あと革が所々膨らんでいます。 Webページを調べるに内部の革とボディの間が 錆びている様です。 全体的に見ると、年相応なんですかねぇ? |
で、使えるんですかねぇ? |
果たして 50年前のカメラってちゃんと写るんですかねぇ? レンズを見ると、妙に汚れています。 カビ? 試しにメガネのレンズクリーナーを 使って軽く拭いてみます... お... 綺麗になった(ホントはやっちゃいけないのかな?)。 レンズ内部にもなんかいますが、これはどうしようもないので気にしない事にします。 フィルムを入れて撮ってみる事にします... が、露出計もない状態でどうやって 適正露出を割り出すんだ... ?? 色々 Webページを渡り歩くうちに Antares's digicame room という Webページの デジカメの取り方 - フィルム編 - 露出決定を体験 で、 回りの明るさに対する フィルム感度、露出、シャッタースピード の設定方法が 体験出来る様になっていました。 これを参考に基本的な設定を頭に叩き込んで置く事にします。 使用するフィルム感度ですが、ピンぼけになるのは寂しいので絞り込みたい。 しかし、それで露出不足になのも寂しいので ISO200 を購入。 子供の頃以来のフィルム装填にドキドキしながら一応フィルム装填完了します。 家の回りを撮っても面白くないので、近くの深大寺まで行って撮ってみました。 撮影は露出とシャッタースピードは気になるので忘れる事はほとんどありませんでしたが、 普段はデジカメだけなので、シャッターを巻き上げるのを直ぐに忘れます。 よ〜く、ピントと撮影範囲を確認して、ゆっくりシャッターボタンを押して... 無音 というのを結構繰り返しました。 あと、撮影した後に読んで知ったのですが、シャッターを巻き上げる前にシャッタースピードを セットした方がメカに優しいらしいです。 知らなかった。 さて、おぼつかない手つきで 24枚撮りを全て撮りきって、調布のカメラ屋で現像... ドキドキします。 約一時間後に受け取り... おぉ! 写ってますよ! 結構良い感じ。 フィルムスキャナ(DiMAGE Scan Dual IV)で取り込んでいます。 クッキリ感は乏しいですが、これはこれで「味」として楽しめます。 Webページで調べるにカラーネガフィルムは、結構許容幅が大きく、思いっきり外さない 限り、取りあえず写るようです。 それもあって、ちゃんと写っていたんですね。 |
露出計 |
ちゃんと写ったとはいえ、いつも勘で露出を決めるのはしんどいですし、
最適露出の組み合わせを覚えるのも面倒です。 何かしらの指針が欲しい。 取りあえず動く事が判り無駄な投資にならないのは判りましたので、 露出計を買う事にしました。 ハンディタイプのとかありますが、アクセサリシューに付けてコンパクトにまとまる VC-METER II を購入しました。 装填しているフィルムの ISO値を絞りダイアル上の窓で合わせます。 画像では隠れている面にオレンジ色のボタンがあって、それを押すと測定。 アンダー/適正/オーバーが、上面の LED で表示されます。 ボタンを放したところの露光を覚えているので、ダイアルを使って最適露出を 探る事が出来ます。 最終的には、自分の判断で微調整する事になりますが、「指針」があるだけ全然楽に 撮影する事が出来る様になりました。 IIa に装着するとこんな感じです。 ちょっとゴチャつきますが、まぁ、許せる範囲だと思っています。 |
オーバーホール |
取りあえず使える事は判りましたが、少なくても 10年くらいは使われていなかったので、
内部がどのようになっているか判りません。 下手に使い続けて致命傷を与えてしまうのも
寂しいし、シャッタースピードとかもちゃんと合っているか判らないので、
オーバーホールに出してみる事にしました。 とはいうものの当然メーカーは無くなっていますので、メーカーに出す事は出来ません。 クラシックカメラを専門に扱っているところを探します。 世の中便利な Webページ検索をすると、自宅から行ける距離にある 関東カメラサービス という会社が良さそうでした。 早速、持ち込みます。 その場で見積もりをして貰えます。 「え゛... 」 思っていたよりもちょっと(だいぶ)高いかも... でも、ろくに整備していない状態で 使い続けて、修理不可能状態になるのも悲しいので、思い切って頼む事にしました。 仕上がりは、2〜3ヶ月先になるらしいです。 楽しみ。 |
オーバーホールから戻ってきた(20/Jun/2005) |
きっちり3ヶ月かかって IIaが、戻ってきました。 見た感じだいぶ錆とかを落としてくれています。 良い感じ。 ... 判り難いかな。 チェックのため(とは言っても一通り動作させる事しか確認出来ませんが) 触ってみる... フィルムの巻き上げが軽い! 別物の様に軽い! フィルムを装填していなくても「ギリギリ」という感じで回っていたんですが、 「すこっすこっ」と巻上がります。 気持ちいい。 その他にも、ファインダーもかなり曇っていたのがスッキリ見えるように なったし、レンズとボディに微妙に気になるガタがあったんですけど、それもだいぶ 解消されています。 と、僕が判ったのはそれくらいです。(細かい事までは判らない... ) とりあえず撮影、撮影。 またもや深大寺に行きます。 ネガフィルムを Dual IV でスキャンしました。 心なしか、クッキリ感が出た様な気が。 丁度、神代植物園ではバラが 見頃で、バラの写真も撮りましたが、スキャンの仕方にも依るのか、 妙にクッキリ写っています。 |
レンズキャップ(20/Jun/2005) |
オリジナルのレンズキャップは錆び錆びのアルミ製で、ひも も
付いてないので付け外しをしているうちに無くしそうです。
市販のレンズキャップひも を使えば良いですが、オリジナルのに
貼り付けるのはちょっと気が引けます。 市販のレンズキャップを使えば良いわけですが、40.5mm 用のはなかなか ありません。 WEBを探しまくって、40.5mmのカメラ見つけました。 オリンパスの C-7070WideZoom。 オリンパスのサイトを見るとレンズキャップも売っています。 「やった ゲットだ!」と喜び勇んで、ネットで注文... 程なくして到着。 早速はめてみ... ん? 妙にでかいぞ? ... でかすぎる... なぜ? そうです。40.5mm径のレンズだからってレンズキャップが 40.5mm径用とは 限らないのです。 WideZoomの画像を良く見れば、二回りほどレンズの胴(というのかな) が太くなっており、そこにキャップをはめ込む様になってました。 なんて浅はかな私... 気を取り直して、WEBを探しまくり、オーダーメイドのレンズキャップというのは 見つけましたが、非常に高価。 悩み悩んで「結局、無いのかぁ... 」と思っていた矢先。 新宿のヨドバシカメラで別のモノを買いに行ったついでにレンズキャップを 眺めると... あった! ありましたよ。 レンズキャップ。 心の中では小躍りして購入です。 レンズキャップを止めるひもも購入しました。 これで撮影がだいぶ楽になります。 形自体は素っ気ないですが、用をなせば OK です。 |
望遠レンズ(20/Jun/2005) |
最初に祖父のところからもらってきたのは、上記にもある通り、
ボディと50mmのレンズでした。 貰ってきてから、よぉ〜く思い出すと他にも何点かレンズがあった様な気も します。 また、祖父の性格からして交換レンズを1本も用意していないのは 不自然な気もしてきました(祖父はかなりのメカオタだった)。 なかなか祖父の家に行く都合がつかなかったので、 母親に「交換レンズっぽかったら持ってきて!」と頼むと、ニコンのレンズを 1本持ってきました。 そのレンズには、Nikkor 135mm F3.5 とあります。 さて、これ IIa に付くのか? ボディはその時オーバーホール中で手元に無かったので、直接確かめる事は 出来ませんでしたが、ボディとの接合部分を見ると IIa に付きそうな形を しています。 ボディがオーバーホールから戻ってきたところで、付けてみます... 付くじゃん。 しかし、このレンズもカビが多くそのままでは使えない感じです。 これもオーバーホールか... 祖父の遺品で遊ぶのもお金がかかります... このレンズも関東カメラサービスに出してみました。 やっぱり、3ヶ月かかるそうです。 戻ってくるのは秋口ですね。 |
意外とこのカメラ面白いかも(21/Jun/2005) |
フィルム何本か撮影して、フルマニュアルのこのカメラが面白く感じてきました。 どこが面白いかといえば、
「このくらいの絞り量で、この構図で、ここら辺をぼかしてみよう」 と思って(考えて)撮影し現像すると、構図がちょっと違ったりボケの範囲が 予想と違ったり当たっていたり... これが面白い。 しばらく、はまりそうです。 |
帰ってきた望遠レンズ(23/Oct/2005) |
予定通り、9月中旬に望遠レンズが帰って来ました。 ピカピカになって帰ってきました。 フードの白いモノは錆が浸食しすぎて落とせないらしいです。 IIa にくっつけてみると、こんな感じ。 レンズの存在感ありすぎ。 重量も本体よりあります。 ここまでレンズの存在感があると、撮影するのもちょっと恥ずかしい 感じです。 で、その恥ずかしいのをこらえて、川崎大師で撮影するべく、標準の 50mm から、135mm にレンズを取り換え... 何故、フィルムが見えてるの?? 大問題発生! なんと、IIa のシャッター幕がちゃんと落ちない。 IIa は、幕が上下2つ(と言って良いのかな)あって、下幕が落ちて 時間差で上幕が落ち、その時間差がシャッタースピードになっているんですけど (このトラブルで初めて知った)、その上幕が落ちてこない。 強制バルブ状態のままになってしまっています。 そのトラブルの中、なんとかだましだまし撮ったマシなもの (撮影の腕はともかくとして)のが、下の画像です。 シャッター幕開きっぱなしは常時ではなく、たまに起きるらしい。 でも起きると、そのコマと両隣のコマも被害を受けて散々な結果となります。 現像したフィルムを見て思ったんですけど、その被害を受けたコマは、 mpeg のブロックノイズの様に露光しているんですけど、こういうもんなんですかね。 ちょっと面白く感じました。 さて肝心の写りですが、標準の 50mm に比べて僕はこの 135mm の 写りの方が好みです。 しかし、あのデカいレンズでは、気軽に撮影とも 行かないところが辛いところ。 上幕が落ちなくなったボディは、再度入院となりました。 |
小物買ってみた(23/Oct/2005) |
秋葉原にオープンしたヨドバシカメラを見学(!?)しに行った際に発見! レンズリアキャップ(画像左側のアルミ製キャップ)。 135mm を付けている際に 50mm のレンズは当然外しているわけですけど、 その際にリアのキャップが無くてレンズの保存に困っていたんですけど これで解決! レンズキャップでかなり探して苦労したので、それよりも レアなリアキャップなんて無いと思っていたので、ラッキーでした。 レンズキャップもそれまでプラスティック製のを使っていましたが アルミ製のがあったので、それも get!(画像の右側の黒キャップ) かなり満足な感じです。 |
IIa 本体、ご帰還(23/Oct/2005) |
「出来る限り早く直します。」のお言葉通り、2週間程で帰ってきました。 試し撮りしたいんですけど、なんだかんだで忙しくて撮影している暇が ありません。 紅葉の時期には IIa を連れ出して撮影したいですねぇ。 |
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