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使える人限定のフランス講座


仕事の都合で1999年〜2001年、頻繁にフランスに行っていました。

が、行っていたからといって、突然フランス語が話せるように なるわけでもなく、当然(!?)の様に英語もままならなかったりします。
その言語に不自由ながらも何とか生活していけるためのヒント (というほどでもありませんが)を思いつくまま書いてみたいと思います。

渡航当時の話なので、モノに依っては情報が古い事もあります。


フランスへ
成田からパリへの直行便は、日本航空、全日空、エール フランスがあります。
飛行時間はだいたい日本からフランスが12時間、フランスから日本が11時間 です。

便は、季節によって若干出発、到着時間が変わりますが、大筋の時間的には日本発の 場合は、日本現地時間の昼前に出発して、フランス現地時間の夕方(日にちは変わらず) に到着する便(3社ともあり)と、日本現地時間の夜に出発して、フランス現地時間の 早朝(次の日)に到着する便(エール フランスのみ)があります。
フランス発の場合は、フランス現地時間の夜に出発して、日本現地時間の次の日の 昼過ぎから夕方に到着する便(3社ともあり)と、フランス現地時間の昼過ぎに出て、 日本現地時間の翌日、朝に到着する便(エール フランスのみ)があります。

全日空は、曜日によって直行ではなくウィーン経由になることがあります。

僕は日本航空と全日空しか使った事がありません。 ですから、通常、日本を 昼前に出て、フランスには夕方に着く便で行って、フランスを夜に出発して、 日本に次の日の昼過ぎから夕方にかけて到着する便を使っています。
当然、エコノミーです。

いつも思うのですが、12時間のフライトはかなり厳しいです。 飽きます。
なるべく食事の時にアルコールを取って寝るようにしているのですが、 それでも、いい加減乗ったなぁ... と思うのが8時間くらい。
座るのに完全に飽きるのが10時間くらいですね。 ですから、最後の1〜2時間は非常に辛いです。

貯まったマイレージを使って何回か、ビジネスクラス を利用していますが、 エコノミーに比べるとかなり快適で、ビジネスクラスくらいなら、12時間でも 疲れないですね。

エール フランスは乗ったことが無いので判りませんが、日本航空と全日空を 比べた場合、僕個人的には、エコノミークラスなら、全日空の方が好きです。
ビジネスクラスは、日本航空の方が食事が良い分、良いかな。


フランス到着
ごく普通に成田から日本航空、全日空、エール フランスを使ってフランスに 向かうと、シャルル・ド・ゴール空港(CDGと略される)に到着します。
フランス人は、シャルル・ド・ゴールとは呼ばずに Rossiy(ロワシー)と 呼ぶ事が多いようです。 新東京国際空港を成田空港と呼ぶのと同じ感覚 なんでしょう。

全日空は第一ターミナル、エアー フランス、日本航空は第二ターミナルに着きます。

入国審査は、至って簡単で、入国カードを審査官に渡すだけで終わります。 (当然パスポートも渡しますが、形式程度にしか見てません。)
入国の判子も押してくれません。 ですから、僕のパスポートは日本の 入出国の判子ばかり押されています...

税関は、第一ターミナルは「スペースがある」というくらいのもので、 ごく普通の荷物なら、そのまま素通りになります。 税関の人と目が合うと止められる事が多いですが、バッグの中まで開けるような事には ならないと思います。

第二ターミナルの税関は、気づかないと通り過ぎてしまうほど目立たない 感じで、国内線で荷物を受け取って外に出る様な感じを受けます。

取りあえず、空港に出るまでは、何の問題もありません... たまに預けている バッグを受け取る Baggage Claim の調子が悪いのか(特に第一ターミナル) コンベアがちょくちょく止まってなかなか荷物が出てこない事がありますので その後の列車等の時間的余裕が無い場合は、ちょっと焦ります。


空港から
パリに向かうには、鉄道(RER)か、バス、タクシーを使います。
バスは、パリの各方面行きがありますので、目的の方面に向かうバスを使うと 良いでしょう。
僕は、Montparnasse(モンパルナス)行きの連絡バスしか使った事がありませんので それでの話ですが、空港からパリに行く場合は、運賃は乗る前に窓口で買います。
逆にパリから空港に行く場合は、バスに乗る際に運転手に現金で支払います。

僕は、出張先がパリではないので、空港から出張先の Rennes に向かうために TGV に 乗ります。

TGV のステーションは第二ターミナルのど真ん中を突っ切っており、日本航空や エール フランスの場合は、そのまま歩いて駅に向かえます。
全日空の場合は、第一、第二ターミナルの巡回バスに乗って向かいます。

巡回バスは、第一ターミナルの地上階から出ていて、目印(!?)としては、Hotel NOVOTEL, Hotel ibis, T9(国内線専用空港), Paris by train の看板を頼りに行くと確実かも しれません。 地上階に行って、外に出るとそこが巡回バスの乗り場です。

バスは LINE1 の Terminal1 <-> Terminal2 連絡バスを使います。 バスの横に「1」というマークがあります。
間違って違うバスに乗った場合は、諦めて Terminal1 に戻りましょう。
その方が確実です。

巡回バスは、フランス語と英語のアナウンスと、次のバス停をフランス語と英語で 表示するのがありますし、車内にルートの図がありますから、それで確かめれば 大丈夫でしょう。


TGV に乗るべし!(チケット購入)
TGV ステーションに着いたら、2階ほど降りて、取りあえずインフォメーションに 行きます。 何をしにかって? 当然、時刻表を貰うためにです。 話せない人は、 書いてあるのを示して買うしかありません。 ですから、その「示すもの」が必要 なのです。 通常なら、インフォメーションで訪ねなくても外のどこかに時刻表が 置いてあります。 この手を使えば、ちゃんとした英語が話せなくても チケットを入手する事が可能です。

チケット売場は見渡せば判ると思います。 中に入って MAIN LINE と書いてあるのが TGVのチケットを買えるところです。
空港のチケット売り場では、たいがいの人は英語が通じますので、乗りたい TGV の番号に 予め○でもしておいて、「こっから〜ここまで」と指さしながら英単語を並べると、 だいたい判ってもらえます。
後は、1st/2nd class の指定とsmoking/no smoking を指定すれば、買えます。 たまに受付の人が気を利かせて「割引の年齢対象?」とか聞かれますが、その時は... 察して 答えてください。

僕がチケットを買う時は、たいがい「26歳未満?」と聞かれます。 日本では決して若いようには 見られない(というか老け顔)僕ですら、東洋人は若く見られるの法則(!?)が当てはまる様です。

ちなみに、子供、老人(60歳以上)、と26歳までの割引、夫婦(カップル?)、 家族割引があるみたいです。

空港以外のチケット売り場では、イギリス国旗(ユニオンジャック)のあるカウンターが 英語が通じるカウンターです。 その他は英語が通じないと思って良いと思います。

英語の通じるカウンターでも、不用意(!?)にフランス語で挨拶すると係員がフランス語が 話せると思ってフランス語で話しかけてくる事もありますから、注意(なにに?)した方が 良いかもしれません。

チケットは窓口だけではなく、自動販売機でも買えますが、仕組みを理解していないと かえって難しい(というか買えない)ので、素直に窓口に行った方が無難だし、早いと 思います。
ちなみに、最初、僕も話すよりは... と思って自動販売機で買おうと思ったんですが、 難しくて買えませんでした。

TGVのチケットはカードでも買えますので、カード払いにすると面倒が無くて良いかも。

券は飛行機のチケットの様に立派な券で、全てフランス語で書かれていますが、 VOIT が号車番号、PLACE NO が座席番号になります。 (普通はチケット売場の係員が説明してくれます)

TGV に乗るべし!(じっと待つ... )
フランスの場合、改札はありませんが、その代わり打刻機で打刻をしてもらう必要が あります。 忘れると後々面倒らしいので、買ったら取りあえず打刻しておいて良いで しょう。 チケット売り場で当日のチケットを買うと、この打刻と同じ意味を 持つスタンプを予め押してくれる場合もあります。
打刻機は、ホームに降りる手前にあるオレンジ色の機械がそれです。 たまに壊れて いるので、何回かやって動かない場合は、他をあたりましょう。
打刻は、カードを縦、短い方を差し込むようにすると「だん!」という音がして裏面に 打刻されます。

目的の TGV が何番線に着くのかは30分前くらいに判ります。VOIE が何番線にあたり ます。 CDG の場合、TGV でも、前半分と後ろ半分が別の目的地に行く場合が あります。その場合、それ行きの車両の号車番号範囲(通常1〜8と11〜18)と Nord/Sud と出ますので、自分の乗る TGV の番号が Nord とあれば、 Nordの方から 出た方が近くて済みます。 ま、間違えても、同じホームだから、歩けば良いだけ ですけどね。

ホームには号車番号と位置の一覧が出ているモニターが所々にありますから、 それで自分の乗る号車を確認して、指定のアルファベットのところに行くと 予め近くにいる事が出来ます。


TGV に乗るべし!(TGV 到着)
TGV の停車時は、 物凄いブレーキ音 がするので、覚悟してください...
僕は未だに慣れません。

列車が到着したら、入り口に TGV の列車番号、行き先、その号車が出ていますので それを確認して乗ってください... ドアのボタンを押さないとドアは開きませんから ご注意を。
一旦乗ってしまうと、乗っている車両が何号車かが、いまいち判りにくいので、 乗るときに注意して見た方が良いかもしれません。

で、番号のところに座れば良いんですが、なんと窓側、通路側がフランス語で書いてある んですよねぇ... (この点、飛行機は絵で示してあって優秀だと思う)で、 fenetre(窓側)、couloir(通路側)と覚えても良いんですが、通路をはさんで左右で席番号が 連番になっているので、そこから類推する事も出来ます。
たまに、自分の席に座っている人がいますが、ほとんどの場合、空いている席に座っている だけなので、チケットを見せれば、どいてくれます。

TGV のアナウンスは、国をまたがるような路線を除いて、車掌の話すフランス語のみなので、 初めての場合で途中駅で降りる場合は、気を付けて聞いていないと慌てる事になります。
チケットに到着時間も書いてありますので、それを手がかりにするのも手です。
ちなみに、このアナウンスの前にチャイムみたいのが鳴りますが、これが結構うるさく、 うたた寝程度なら、たたき起こしてくれるくらいの威力(!?)はあります。

ベルギーに行くときに タリス(Thalys)に乗りましたが、国をまたがる路線なので、
フランス語、オランダ語(たぶん)、ドイツ語(たぶん)、英語と数ヶ国語のアナウンスが ありました。 ちょっと新鮮(!?)な感じでしたね。


TGV から降りる
不幸(!?)にも、先頭を切って降りる場合は、TGV が止まったら、ボタンを押してドアを 開けます。(止まりかけると「ガチャ」というロックが外れたような音がしますので、 それが聞こえたらボタンを押すと良いでしょう。)
降ります... 出口は... exit... 無い? そう、出口もフランス語でしか書いていません。 Sortie です。 これは覚えておかないと、何かと不便です。
ちなみに、入り口は entree です。

改札が無いので、そのまま駅の外に出られます。

僕の出張先の Rennes では、出口は上と下にありますが、下の出口はいきなり 正面玄関に出てしまいます。 もし、人と待ち合わせをしている場合は、 普通、上で待っている事が多いので、上の方に行く方が無難です。
南側の駐車場にも上に登ればそのまま行けます。


Rennes
表玄関は、北口です。 南口は、タクシー乗り場と駐車場があります。

駐車場は2タイプに分かれていて、送迎用の時間の単位も細かく、値段の高い (ただし、2〜3分なら無料)ところと、長時間止めるためのところがあり、 入り口が違います。 送迎用の方が駅に近いので、そこに行きがちですが、 そこの置いて遊びに行ったりすると... 結構な出費になります。 (経験有り)

北口の前の道をまっすぐ歩いて川を渡った辺りからが、いわゆる市街地になります。


休日は休日
何を当たり前なことを... と思われるかもしれませんが、日曜祭日は、 デパートも、スーパーマーケットも休みです。 飲食店もほとんど休みです。

... 言いたいことが判りますよね。

という事で、買い物とかは、土曜日に済ませないといけません。 土曜日でもスーパーとかは、午前半日営業のところがありますので、注意が 必要です。

僕は、フランス滞在時は会社の借りているアパートに住んでいる事が多いので、 食事とかも自分で作れるのですが、日曜日の食料は予め土曜日に買いだめしておかないと いけないので、結構、気を使います。
また、平日でも、スーパーは日本よりも遙かに早い時間に閉店したりします。 (これは、その地域によって違うみたいです。) ですので、平日であろうとも 油断(!?)は出来ません。


現金がない...
十分にフランス フランを用意して来ることは滅多に無く、会社からの「仮払い」 も間に合わない程、突然、出張になったりします(というか、この方が多い)。
この場合、カードが使えるところは良いですけど、やはり小銭が欲しかったり します。

この場合、どうするか?

僕は、カードでキャッシングしてしまいます。VISAカードなら、郵便局の ATM で 現金を引き落とす事が可能です。 手順は通常のキャッシュカードと同じ。
  • カードを入れる
  • 表示言語を選ぶ(英語が無難)
  • 暗証番号を入力し、[Valder]キーを押す
  • 希望金額を押す(一覧に無いときは[other]を押すと入力出来る)
  • 暗証番号が合っていれば、お金が出てくる
といった具合です。 実に簡単。 換金レートとか手数料とか気にする人も 居るかもしれませんが、手間を考えると、僕は楽な方を選んでしまいます。

郵便局は、黄色い建物で、鳥が封書をくわえて飛んでいる様な図柄のマークが 目印になります。

郵便局の他にも銀行等でも引き落とすことが出来ます。 ATM の回りに使える カード一覧が絵表示されているので、それで確認出来ます。 ただ、それでも使えない場合もあるので、何回か試してダメな場合は、 他のところを探した方が良いと思います。

ちなみに、Rennes の銀行では日本円をフランに両替してくれました。 日本円の偽物の区別がつくのだろうか...


スーパーで買い物
言葉が通じなくても、スーパーマーケットなら、買いたいものを勝手に 選んで、レジで清算時に料金表示を盗み見れば(!?)、何の苦労も無く 買い物が出来るわけですが、日本と違う所が何点かありますから、 それだけは注意が必要です。

日本と一番違うのは、野菜の買い方だと思います。 基本的に量り売りです。 自分の欲しい量だけビニール袋に入れて、 近くに計量器があって、そこでそこで計量して、品物のボタンを押すと 金額の入ったシールが出てきますので、それを袋に貼る方法のところと、 その計量器のところに係員が居て、計量してシールを貼ってくれるところが あります。

ただし、モノによっては、一つ幾らのモノもあって、それは、シールを張るように なっていません。 計量器に品物が無さそうなら、そういう類かもしれないです。
値段を良く見ると、kg幾らのと1つ幾らを表わす piece の文字のあるのが判ると 思います。 僕が良く行くスーパーは、品物にナンバーが振ってあって、 そのナンバーを頼りに計量器のボタンを押すことも出来るようになっていました。

レジでは、品物を自分でコンベアに置きます。 前の人の買い物と区別出来るように 棒みたいなヤツ(たいがい銀色)がコンベアの端にあるので、それを置くようにします。
買い物かごは、コンベアの下辺りに置けるようになっているので、そこに置きます。
日本では、会計後、再びかごを持って袋詰めしますが、こっちではレジのおばちゃんが 会計した先で袋詰めします。 会計もしないといけないので、結構焦ります。


日本飯を食うべし
パリほど、日本人が多ければ、日本食材も手に入りやすいと思いますが、 僕の出張先の「村」では、日本食材を得ることは不可能です。
ただ、Rennes には、中華食材屋があり、そこで日本食材を調達する事が、 ある程度、可能です。

中華食材屋なので、もちろん中国系の食材が主ですが、日本米や、醤油、 ソース類、豆腐なんていうのも買えます。
炊飯器も売っています(表記はフランス語だったけど)ので、ご飯を普通に 炊くことも可能です。 その他、味噌、みりん、日本酒(調理用)とかも 売っていますが、いつも在庫があるとは限らないので、見つけたらとりあえず 買っておくのが吉かもしれません。

インスタントラーメンも売っています。(日本のモノに限らず) 僕らの貴重な昼ご飯&非常食になっています。


野菜
やっぱり外国なので、同じそうでちょっと違います。

トマトは、小粒ですが、日本のに比べると美味しく感じます。

タマネギも小粒。 味は同じかな。

長ネギは、妙に太くて短い種類しか見ません。 モノ自体も、ちょっと 乾燥ぎみな感じです。 日本ではポロネギっていうのかも。

ジャガイモは、ほくほくするジャガイモには、出会ってません。 何時間煮込んでも崩れない感じ。

キャベツは、通常手にはいるのは思いっきり堅くて(プラスティックみたい)、 日本食には向きません。 ただし、たまに日本のキャベツと同じキャベツが ある事もあり(品物名は同じ chou blanc)、これがある事を願うしかない様です。

ニンジンも、小さくて細長いです。 味は同じ。

丹念に探してないので、判らないのですが、ほうれん草などの青菜には出会ってません。 結構近そうな感じの青菜はあるんですが、茎が妙に堅くておひたしとかにも、 ならなそうなんですよねぇ。

芽キャベツ、マッシュルームは、日本と同じ。 インゲンは日本のより妙にでかいです。 しかも堅そう。

他に日本の食材で見つけたのは、中華食材屋で見つけた 白菜、里芋。

朝市で見つけた しいたけ なんていうのもありました。 (ちゃんと SHITAKE って書いてあるし、そこのおじさんも 「しいたけ」って言ってた。)


日本の様に細切れ(スライス)して売っている事はまずありません。
これが非常に困ってしまう事で、日本で通常食卓に上る食事は、細切れになっている事が 前提である事が多いので、これだけで、作れる料理が限られてきます。

ただ、スライサーがごく普通に売ってますので、これを購入してスライスした肉を 作ることは容易に可能です。 スライスする時には、半分凍った状態が一番切り易いみたいです。

挽肉もなぜか牛肉しかない事が多く、豚とか鶏の挽肉は自分でミンチして作るしかありません。 これも、フードプロセッサーを購入して、作っています。

あと、売っている量が妙に多いんですよねぇ... だいたい500g 単位くらいで 売っています。

味的には、余り変わりませんが、牛肉はちょっと牛肉の臭さが強いかなぁ... という感じも受けます。

鶏肉も日本で見るような感じでは売られていません。 ささみの部分か、骨付きで 売られていますので、骨から外すのがまた面倒だったりします。

牛、豚、鶏の他にも うさぎ とか鴨とかが、ごく普通に売られていますので、 見た目で判断せず、ちゃんと単語を覚えて確かめた方が良いと思います。


僕の出張先である Rennes は、ブルターニュ地方にある都市で、ブルターニュ地方は、 フランスでもかなり魚を食べる方の地域らしいです。 そのせいか、魚は種類は多くない ものの、スーパーで買っても結構美味しいです。

今のところ判明(!?)しているのは、鮭の類、アンコウ(肝も)とか、鯖、鰯、ウナギ、 鱈の類があり、マグロも、カジキマグロが一般的ですが、普通(!?)のマグロも夏の間は あり、 脂ののったところは、刺身にすると日本では食べた事が無いと思うくらい美味しかったり します。 このマグロの脂身のところで作ったネギトロは今まで食べた事がないくらい 美味絶品でした。


朝市
Rennes では、土曜の朝に市場が開かれていて、新鮮な魚介類を購入することが出来ます。

どっかの漁港から仕入れてくるらしく、品揃えがいつも同じではないところが面白い(!?) ところです。

当然、魚介類だけでは無く、野菜、果物、肉類等、豊富にそろっています。
ただ、当然、「フランス人にとっては豊富」なんですけどね。


右側通行
根本的に、右側通行というのは慣れるまで「危険がいっぱい」という感じです。 取りあえず、車に乗ろうとして助手席側に行ってしまいます。
乗り込んで、動き出すまではなんとか(!?)なりますが、ウインカーを出そうと思っても 何故かワイパーが動き出します。

右左折時にも細心の注意が必要で、センターラインの無い様な道だと、知らず知らずに 左に寄っている事もありますし、運良く(こら)、右側を走っていても、走行ラインに 対して自分が右端になる様に走ってしまうので、日本なら右ハンドルなので車はラインの 中央を走る様になるんですけど、左ハンドルでは、ラインを思いっきり外れるので、 助手席に乗っている人が非常に怖がります。(当たり前だ)

また、運転をしなくても、歩いているだけで、右側通行は左側通行の国から来た僕に とって危ないです。
それは、道路を横断する場合で、信号のない交差点を横断する場合、何気なく右の手前の 車線を見て、左の奥の車線を見て車の来ない事を確認した様に勘違いしてしまいます。
そう、右側通行の国では「逆」です。

歩いていて、何度か、危ない目にあってます。

交差点は市内は多いですが、ちょっと郊外に出れば、ロータリー(rond-point)が普通で 信号による交差点は少なくなります。 ロータリーは、左回りです。通常、左折をする様な ところであれば、3/4周する事になります。
このロータリー、道を間違えたときに一周すれば、簡単に元の道に引き返せるので、 結構便利だったりします。

フランスでは基本的に右側優先らしいのですが、そこら辺は妙にいい加減で、たとえば、 ロータリーも、入ってくる車優先なはずなんですけど、パリで見た時はそうだった気も しますが、僕が運転する様なところにある小さなロータリーでは、どうもロータリー内を 走っている車の方が優先だったりするみたいです。
でも、日本人から見ると明らかに優先道路を走っている車が優先道路に入ろうと している僕らの車が右側優先の為に止まったりします。 よく判らないです。


言葉
フランスも他の西洋諸国と同じ様に、あいさつから会話が始まります。 当然、英語(日本語)であいさつしても良いんでしょうけど、やはり、基本的には 母国語のフランス語で、基本的なあいさつは出来た方が良いと思います。 それだけでも、相手(フランス人)の対応する感じが変わるような感じを受けます。

あいさつの言葉は...

おはよう/こんにちは - Bon jour - ボン ジュール
こんばんは - Bon soir - ボン ソワー(ル)
さよなら - Au revoir - アヴァ(オヴァ)

フランス語の本とかは違う発音で書いてあるかもしれませんが、僕が聞いた感じ では、フランス人はこんな感じで発音している様に感じますし、 こんな感じで 言っても通じると思います(たぶんきっと)。

語学が堪能、もしくは好きだという人は、フランス語を丸ごと(!?)覚えてしまえば良いわけ なんでしょうが、僕のように「敵」な人には、無理な注文です。
でも、フランス語で、これだけは話せた方が(言えた方が)良いというのを書いておきます。

それは、「フランス語が話せません。」です。

Je ne parle pas francais. (ジュ ヌ パルル パ フランセ)

突然話しかけられた時に有効です。

「そんな、東洋人に話しかけるフランス人がいるわけが... 」と思いもしますが、 移民を多く受け入れた為に、東洋系フランス人もそれなりに居ます。 Rennes くらいの地方都市では、あまり見かけませんが、パリではごく普通に居ます。 ですから、相手方が勘違いして、話しかけて来ることが十分あり得ます。

かくいう僕もパリで地下鉄に乗る時に聞かれましたし、車を運転している時にも 隣の人に道を聞かれました (聞く前に「あちゃぁ〜東洋人だよぉ〜」という顔をしてから聞きに来たのが笑えましたが)。

また、電話とかで、フランス語で話しまくられた時も有効です。

ちなみに、「英語を話せますか?」は、

Parler-vous Anglais? (パルレ ヴ アングレ)

です。 上記二つのフランス語は、僕が実際に使って通じたようなので、大丈夫(!?) だと思います。

「フランス人は、英語を知っていても話さない。」とかいう話しも聞いたことがありますが、 行ってみると、概して日本よりも英語が通じると思います。 特に若い人になるほど通じるように感じます。

まぁ、通じても、僕は英語すら不自由しているんで、あんまり変わらないですけどね...


北の国(日照と気温)
世界地図をよぉ〜く見てみると判るんですが、フランスでも、北海道よりも ずっと北にあります。 という事で、夏は異様に日が長いです。
朝は6時くらいに明るくなるので、そうでもないんですが、夜は10時半過ぎ まで明るいです。
日本のようにせいぜい7時半過ぎくらいまでしか日が出てない様な国で生まれ育つと フランスの日の長さは、妙に感じます。 夜7〜8時くらいに仕事を終わって外に 出ても、外は妙に明るいです。 日が傾いているという感じすら与えません。

なんか、会社を早退したようで、妙な気分になります。

ただ、原因は一つあって、日本とフランスの時差は基本的に8時間で、サマータイム時は 7時間になります。 でも、世界地図を見てみると経度は、グリニッジ標準時である イギリスと大して変わりません。 ですから、本来は9時間の時差でも良いはずなんですが そこをあえて1時間サバ読んでいる(!?)ので、これだけ日が長くなるというか、時間が 後ろにずれている(変な言い方だ... )のですね。

逆に冬は非常に日が短く、夜に出勤して夜に帰るという非常に健康的では無い生活に なります。

気温は夏でも30度を超える事は滅多になく(年に2回くらいらしいです)、 もし気温が上がっても、湿度が低いので木陰に入ると涼しくなるくらいの非常に 過ごしやすい気候です。 雨も降り続くことは無く、1〜2時間くらい雨が降って その後2〜3時間晴れるというのを繰り返す事が多いです。
日が落ちると、真夏以外は長袖の上着があると助かる事もあるくらい冷えることが あります。

冬は寒いですが、僕が行っている Rennes は、北海道より北ですが、雪はほとんど 降りませんが、雨降りな日が多いです。 霧が発生する事も多く、朝の10時を過ぎても 霧で真っ白になっている事もあります。
また、雨降りなわりには乾燥がひどく、生まれて初めて来て早々、顔の肌がぼろぼろに なりました。

外は寒いのですが、部屋の中は暖かにしていますので、部屋の中では日本よりも 暖かいですね。 シャワーも部屋に暖房が入っているので寒い思いをしないですみます。


治安
「外国は日本ほど治安が良くない。」などと言われますが、僕が出張で行っている 「村」くらいのところになると、日本と同じくらい治安が良いように感じます。

ただ、そういう風に勘違いしているのかもしれませんが...

日本の村がそうであるように、お年寄りが多く、車を使っての移動が多いので、 町中でもあまり人影がありません。 まぁ、無くて怖いというのもあるかもしれません が、こちらの場合は、車の通りだけはあるので、そういう面では怖く感じることは あまりないです。 夏のうちは日が沈むのも遅いですから暗い夜道を歩く... という 事も少ないのもあるのかも。


(僕が感じる)フランスという国
フランスは農業王国です。 TGV で CDG 空港から Rennes までの車窓はほとんど 農地か放牧地です。 幾つかの集落あり、緩やかな丘が続きますが、基本は農地、 放牧地です。 TGV が走る目の前で牛が草を食べている姿も良く見ます。

初めてフランスに来て TGV から見る景色で思ったのが

「見渡して背後に山が無い... 」

です。 日本なら、見渡して農地が続くこともありますが、基本的に遠くの方に山が 連なっているのが見えます。 が、フランスでは、その「山」が見あたりません。 農地とかが、ずぅ〜っと続いて、そのまま遠くが霞んでいる... という感じです。

僕の目には、これがえらく新鮮に映りました。 家に帰って地図とかを見ると、 フランスって、山らしい山は、スイス国境とか、スペイン国境に行かないと無いん ですね。 他はほとんど平地です。 ただ、平地といっても、日本よりも地形の起伏 (数十〜数百メートルの範囲で)は富んでいる様に感じます。

僕が接したフランス人も概して親切な人ばかりです。 それは、偶然かもしれませんが、 僕は Brutarge 地方の人の良さだと思っています。 パリとかに比べても、 人当たりが柔らかい感じがします。

出張中は、フランスの工場に通うわけですが、そこでフランス人と日本人の勤務時間の 違いがあって、羨ましく感じます。
フランスでは週35時間労働というのがあるらしく、その工場でも、月曜から木曜までは 8時30分始業の5時終業。 金曜は8時始業の3時終業です。
良いですねぇ... 特に金曜の3時終業。 家に帰ってそのまま出かける事も、日が長い事も あって十分に可能です。

ただ、やはり、仕事がある人は、遅くまで残って仕事をしてますけどね...


フランス語と英語(19/02/2001)
語学が堪能ではないので、大した事を書けるぎりではないのですが...

一応、中学から英語に接している僕らにとって、フランス語は、字面を見る限り、 どことなく英語に近い(または全く同じ)時があります。 例を挙げるのが難しいのですが、町中で見かける文章などで「これは、なんとなく こんな感じなんだろうなぁ... 」と英単語に推測できて理解出来る場合があります。

当然、例えば、station(ステーション)というフランス語がありますが、 (フランス語読みだと「スタスィオン」)英語では単に「駅」ですが、フランス語では 地下鉄とかの駅を指す場合(通常(!?)の駅は GARE)という風に微妙に意味が違う場合 もありますが、だいたいにおいて推測が付くところは少しは救われる(!?)思いです。



 
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