元旦は出社とか言われていたのに、直前で「中止のお知らせ」の電話があって、全くもって暇になってしまいました。
なんとなく小田急ロマンスカーの空席状況を見てみるとVSEの前展望が1席だけ空いています。 これは小田原に行けという天の導き?(違う)
という事で、さくっとネット予約して、何の用も無いのに小田原まで行ってきました。
新宿駅に着いて座席指定券を発券し入場すると既にVSEは入線していて、乗り込める様でした。 先頭付近や、VSEロゴのある辺りでは期線撮影をする人がひっきりなしで人気の高さがうかがえます。
定刻に新宿駅を出発した スーパーはこね は、滑る様に小田原に向けて走ります。 途中何ヵ所か真正面に富士山を眺める事が出来るポイントがあって、ケイタイで撮影している人もいました。
定刻に小田原到着。 用は無いんですが、せっかく来たので駅前をブラブラ歩きして、歩いている途中で見つけたカフェでカレーの昼食。 何度も書く様に用は無いので、そのまま素直に帰ります。
帰りは東海道線で。 始発の電車はガラガラでボックス席を独占出来たので、ここでまた宮脇俊三さんの本を読みます。
読んだ本は「汽車旅12カ月」という本で、月毎にまつわる汽車旅の話が書かれています。 2月の松葉ガニに関する「カニは集団で食べるにはふさわしくない」のくだりは、パイプのけむりで團伊玖磨さんが、近衛秀麿さん(だったと記憶しています)と会食した際、騒ぎながらカニを食べる周りに近衛さんが「カニは黙って食べたまえ」と怒られ、後日、会った際にも「カニは独りで食べるのが良いようです」と言われて更に恐縮した件が書かれていたのを思い出しました。
内田百閒さんが遅れた東海道線の列車の接続時間を持たずに発車していく御殿場線の列車を見送ることになってしまい、雨の中、次の列車を待つことになった国府津駅では「この辺でそんな事があったのかなぁ」と想いを巡らし、東海道線と国道1号線が交差する大磯辺りに祖父母が住んでいたので、周辺を懐かしく眺めながら東京へ戻ってきました。