吾妻線

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
関東圏で乗った事のない最後のJR線に2月9日に乗って来ました。

吾妻線は終着駅の大前駅まで行く電車が1日5本しかなく、その内2本は朝なので、自宅から日帰りで乗れるのは3本しかない。 また、乗って来た電車に折り返して乗るのはイマイチ面白くないのでやらない様にしているんですが、大前駅はバス路線も無く折り返しで帰って来るしか方法が無さそうという事で、後回しにしてきました。

でも、ここまで来たら観念(!?)するしかありません。 時刻表で調べるに十分日帰り出来そうなので、実行する事にしました。

自宅からは新宿駅まで出て、湘南新宿ラインで高崎へ。 高崎線ですれ違うコンテナ貨物列車は、空きのところに雪が積もっていて、高崎駅近くでは足回りが雪で真っ白になっている電気機関車が止まっています。 そういえば高崎線と言っているこの路線は正式名称は上越線。 雪国からの路線である事を思い出させてくれます。

吾妻線往復の都合上、高崎でないと昼食が取れないので、高崎駅で早めの昼食。

11時半過ぎの大前行きに乗ります。 3連休の初日という事もあって思ったより多い人が乗車待ちしています。 温泉とかに行くのかな... と思いつつ懐かしめの湘南色の電車に乗車します。 ボックス席に座ると、程なくして親子孫3代の団体様が空き席を占領して賑やかになってきました。 昼食をとったばかりでお腹も満たされ、車内も保温のため半ドア扱いなので駅に着いても外の寒い風が入ってこないからポカポカ状態、程良い揺れが眠りを誘いますが... おばあちゃんが喋りっぱなし、ボックス席に4人掛けで窮屈な事もあって、居眠りもままらない感じ。
車内が満席状態なら我慢するんですが、その他のボックス席は2人位が座っているマッタリ モード。 自分の座った辺りだけ人口密度が高い。 うむ...
渋川を過ぎた辺りで空席が目立ってきたので席を移動してゆったり座る事が出来ました。

日陰のところをなぞる様に雪が残っていて、その残り雪が日陰部分から侵略をし始めた辺りで長野原草津口駅に到着。 多くの人が降りて更にマッタリモードへ。
あ、岩島~川原湯温泉にある、ダムが出来ると通らなくなってしまう日本一短いトンネルも確認しました。 電車で通り過ぎるとホントに一瞬ですね。

近くに座っていたおじさん2人組がなにやら話しています。 どうも1人は万座・鹿沢口、もう1人は大前まで行く様です。 なんでだろ... と思いつつ、ちょっと腰が痛くなって来た辺りで万座・鹿沢口に到着。 おじさんの1人は降りていきます。 ちょっと走って大前に到着。 もう1人のおじさんは「乗り鉄」だった様で、万座・鹿沢口で降りたおじさんに車で拾って貰うみたいです。 なるほど。

大前駅周辺は、駅前にある旅館以外はホントに何にも無いところでした。 同業(!?)の方が5~6人程同じように駅ホーム上とかをウロウロしています。
さて、トイレでも行っておくか... 駅のトイレは水道が凍っていて手洗いの蛇口のノブが回りませんでした。

手洗いが出来なかった微妙な感じのまま、帰途につきます。

帰りは中間の車両に座りましたが、懐かしいモーター音が更にマッタリモードを盛り上げます。 電車の進行自体もマッタリ モードで、行きは高崎から1時間20分程でしたが、帰りは待ち合わせが多く2時間程かかって高崎に到着。

マッタリ モードのお供は、宮脇俊三さんの「鉄道旅行のたのしみ」。 地域別にお勧めの路線が紹介されています。 後半は駅のルポルタージュ。

「私は、汽車旅の最高のたのしみはいねむりにあるのではないか、と本気でそう思っている。揺られながらトロトロと眠り、目が覚めると汽車が走っている。そこがなんともいえない。」

心の底から同意です...

高崎からはまた湘南新宿ラインで帰りました。