ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?

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2014年のももクリはロボットを笑顔にするという様なストーリー仕立てのライブで、自分的にも好きなライブの一つです。 そのライブを観て「ももクロのミュージカルを観たいなぁ」と思い続けて、約4年、やっとその願いが叶うことになりました。

劇場のキャパ的にチケット争奪は激戦になりそうだったので、AE先行では週末と確実に取れそうな水曜日を応募。 予想通り水曜日のみ当選でした。 その後の一般販売時も週末に応募をかけたところ、土曜日が2つ当たり、合計3回行ける事になりました。 この時は「あ、ちょっと取り過ぎたかな...」と思っていました。

水曜日は9月26日の昼の回。 久しぶりの舞浜です。 10年ぶりくらいかも。 夢の国の入口なので、耳が生えたりしている方々もいらっしゃいますが、それにカラフルな方々が参戦しています。 が、いつものカラフルさとはチョッと違い「カバンだけ」とか「Tシャツだけ」とかワンポイント的にカラフルになっている人が多く、僕らもそうでしたが、会場に向かって判る一般民間人に偽装(!?)している人もかなりいました。

この日は初演から数えて3回目の公演でした。 席はなんと前から4列目。 舞台のすぐ前から1列目なので、かなり近い。 PAよりも生声の方が普通に届く位の近さでした。 しかも立ち位置の近くだったので、ホントに近くにメンバーが来ます。 これだけで天国...

ミュージカルはあまり観たことはありませんが、予備知識なしでも普通にストーリーが理解出来る感じ。 モノノフな方々が作り上げてるので、台詞回しとかにノフなら笑える、知らない人からすると「なんでココで笑う?」的な「ネタ」が仕込まれていて、それが観る側の垣根を低くさせていると感じました。

第1幕は、いきなり主人公達が交通事故で死去するという場面から始まります。 そこから「WE ARE BORN」。 そして「サラバ」。 ここで、このミュージカルの軸となるお二人、シルビア・グラフさんと姫海風さんが、そのサラバを歌うのですが声量が段違い、圧倒されます。 そして姫海さんの美しさ。 さすが宝塚女優ですね。 画像検索したら、宝塚時代のチョッと濃いめの化粧の画像が多く、キツい感じを受けるのですが、実物は凄く綺麗。 かと思ったんですけど、その後に自身のインスタで公開したピンクスウェットは凄く可愛い。 人気があるのも判りますね。

そして、しおりんの花嫁衣装。 いや~なんか、娘を嫁に出す親の気持ちがなんか判る様な気がしてきました。 これ、見るだけで泣ける。 にょ~ぼ は終演の感想の感想で「しおりん足綺麗。それしか見てないかも。」とか言っていましたが。 役柄的には、しおりん的なイメージが少ない「大人」で「大人しい」イメージの役でしたが、演出の本広監督が気に入っているみたいなので、演技の幅を広げるための設定だったのかもしれません。

あーりんは、幕が上がる の役そのままの感じ。 まるで 幕が上がる で伏線を張ったかの様に他の4人とは学年違いにした設定がここで生かされています。 そして、近くで見る あーりんは可愛くって、クラクラする位でした。

れにちゃんは、気が弱い感じが、いつもより強め(!?)な猫背から、その感が醸し出されています。 滑っているギャグも役柄的に合っていて良い感じ(褒めてるつもり)。

夏菜子ちゃん。 凄いですね。 ホントに「アクティブバカ」を演じてます。 たぶん、ノフから見た夏菜子ちゃんはこういうイメージなのかもしれませんが、そうでは無い「演者」がそこに居ました。

「アクティブバカ」に翻弄されつつ、「アクティブバカ」の想う世界に引き込まれていきます。 少々無理がある気もしますが、9人のアイドルとして進むことになって、第1幕終了。
男性トイレが凄い事になってました...

第2幕は、さながらライブの様に始まり、何曲が続けて歌います。「ももクロが大人数だったら、こんな感じかなぁ」と観ていましたが、これだけ多いと推しの しおりん を見失ってしまうこともありました。 その中で「あー髪の毛ツルツルで綺麗な子だなぁ」と思うと、その人は あーりん。 そこだけでも別格でした。

にょ~ぼ の感想では、「この曲部分が多すぎで、ココを少なくして後半部分をもう少し掘り下げて欲しい。」とのことでしたが、確かにそういう気もします。 そして、1人、2人とメンバーが脱退していくのは、過去の事柄がオーバーラップして、なんか非常に切ない感じでした。 しかも、最後に去る2人は、チョッとオーバーラップ度が高くて、ホントに何とも言えない気持ちでした。

第2幕の見所の1つである、4人とシルビアさん、風さんとの「黒い週末」。 凄い迫力。 特に風さんの「約束の地のチケット~もっともっと!」までを1人で歌いきるのは凄すぎ。 あの細い体のどっから声出てるんだろうという感じでした。

そして「天使のでたらめ」から「HAPPY Re:BIRTHDAY」。 周りからも すすり泣きが聞こえて来ます。 そうですよね。 ホントに泣けます。

全体を通してみると、アルバム AMARANTHUS の世界観がそのままミュージカルになっています。 「AMARANTHUSってコンセプトが良いアルバムだな」と思っていたんですけど、ミュージカルにまでなるんですね。

水曜日の公演は、滞りなく進んで行った感、まだ余裕が無い感じでしたが、その週末になる土曜日の昼公演では、すっかり演じきって若干の余裕が感じられる様になりましたが、未だアドリブとかも少なめだったと記憶しています。 これがその次の週の土曜日の昼の公演になると、風さんの凄いぶっ込み(メンバー紹介をさせる)とか、それに対応するアドリブ応答とかが出て来て、余裕から来る「遊び」が出来る様にまでなっていました。
チケットが取れた時は「3回は多すぎた」と思ったんですけど、こういう違いを見て取れる様になると、決して多いとは思えなくなってきます。

土曜日の公演は2回とも後方の天空席だったのですが、劇場自体がそんなに大きくないので、それ程遠くなく、十分楽しめました。 最後の回だけペンラ振ってみたんですけど、なんかライブではないライブなので、不思議な感じでした。 歌の部分が終わるとペンラを消すノフってお行儀良くて良いですね。

あっという間に終わってしまいましたが、ももクロの可能性無限大って感じでした。 またやらないかな。