この日は嫁希望の平城京跡を観に行きました。
京都から平城京跡最寄り駅の近鉄西大寺駅までは急行で40分程。 特急を使うと30分程の距離ですのであえて特急を使う必要もないのですが、先日大宮の鉄道博物館に行ってレイアウトを観ていたときに嫁が「あの電車に乗ってみたい」と言っていたのを思い出しました。
しまかぜ です。 ちょうどいい時間に しまかぜ があり、空席もあったので特急料金+αでお高めですが、これで西大寺まで行きました。 車内は3列シートなだけあって余裕があり、いつかこれで鳥羽の方に行きたいですねぇ。 ただ気になったのは革シートで、夏は蒸れたり妙に滑って落ち着かなかったり、適切なメンテナンスをしていないと使い込んでくるとひび割れてみっともなくなったりするので、そろそろ「革シート=豪華」というのも止めて欲しいかなとも思います。
西大寺駅北口から歩いて平城京跡に向かいます。 自分は15年ほど前に来たことがあるんですが、そのときは朱雀門しかない広大な空き地/草原だったのですが、15年も経つと色々な復元施設や関連施設が出来ていました。 先ずは一番手前になる平城京跡資料館を見学。 基礎知識を仕入れます。 スタンプラリーをやっているらしく、これのために平城京跡を隅から隅まで歩くことになりました。
その後は、第一次大極殿院復原事業情報館を見学した後に第一次大極殿を見学。 そこから歩いて遺構展示館に向かいます。
復原モノも凄いんですけど、こういう掘り出した本物の方が「凄み感」があって見飽きなかったです。
で次は東院庭園へ。 運動不足の体に疲労が蓄積していきます...
ボランティアガイドの方から「いわゆる見慣れた日本庭園になる前の庭園ですので違和感があるかもしれません」という説明をして頂きましたが、観ると確かに日本庭園ではない「なにか」という感じ。 少し中華チックというか。 ここからいわゆる日本庭園に変わっていくんですね。
この後は、GWイベントで賑わっている朱雀門の辺りに移動します。
お馴染みの遺跡の中を突っ切る近鉄線。 地下化の動きが出てきましたので、この風景も期限付きになりますね。
多くの人で賑わっている広場に点在する施設を巡ってスタンプラリー終了。 そこから復原した太極門を見学し、スタンプラリー完了のクリアでないクリアファイルを頂いて西大寺駅に戻りました。
昼食をとるところが無かったので、構内のベーカリーで遅めの昼食。 しっかり休んで最後にもう1ヶ所行きたかったところへ向かいます。 近鉄郡山駅です。 駅から商店街を歩いた先には、
町家物語館/旧川本家住宅です。 町家...と名乗っていますが、実のところは遊郭。 これを市が保存しているのがなかなか珍しいところですが、珍しいのは通常はその当時の姿に復原することが多いのに現状のままであること。
遊郭のあとは間貸しをしていたので、その時の跡、鍵や電力計の設置板なんかもあって、妙に生活感のあるところがあったりします。
明かりとり兼排気口らしいのですが、この建物の経緯からしてハートに見えますが一応この形は「猪目(いのめ)窓」とされています。 厄払いの意味もある様です。
このような元遊郭の建物は近隣に何件が残っていますが、取り壊しになってきているらしく、観るのなら早めに訪れた方が良いようです。
本日の予定は終了したので、急行で京都に戻ります。 が、前日の混雑から京都駅周辺で夕食にすると大変そうなので、途中の桃山御陵前駅で降りて、近くのアーケード街に行きそこで夕食としました。 が、ここも結構な混雑ぶりで入ったお店はフリーでは入れたのは自分らが最後だったらしく、その後に入ってきた予約なしの方は全て断られていました。